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以心伝心とは。
誰かと、
前に、言葉を持った生き物として、
言葉の世界に居る者として、言葉は大事にしたい、
言葉を聞きたい、尽くしたい旨の話をした気がする。

実体同士が対面しないネットオンラインにおいては確証が持てないが、
近頃、身にしみる真実として私の頭で反復されるフレーズがある。

言葉にしないでも伝わる人には伝わるし、いかなる言葉を尽くしても、伝わらない人には伝わらない。

つまり言葉で伝わるくらいならその前に伝わっているということだ。
言葉を交わすことは単なる確認作業に過ぎない。


心、つまり気だろうか。
気配、とかいてキクバリと読むかケハイと読むか。

気を配られている相手に伝われば「気が付く」、では何にきがつくのか。

それは心配に、だ。

またもや、心配とかいてシンパイと読むかココロクバリと読むか。

不安がることばかりがシンパイではない。

不幸や不慮がおこらない心がけこそがシンパイであるのだと思う。
その心が乗った思いが気だと思う。

まさに、気は言葉にならない思い。

同席している人と言葉を交わしても判り合えないのなら気が合わないということであり、その後その人と心が交わることは稀だと思う。

1を知って10を知ると言うように、
最初に気が合うと感じた相手とは程なく理解し合えるようになりやすい。


人には言葉という手段があるおかげで、
争いが絶えないのではないか。

ケハイだけで判り合える野生は、
無駄な争いは決してしない。

昨今、言葉を用いて、なんとか思う通りに相手を説き伏せよう、
あるいは、言いくるめよう、騙そう、
支配しよう等といった、奢った考えが横行している。
本来、人間にもあるはずの、相手の気を受け止めようとする野生の勘が薄れつつあるのは、
洒落た言葉に傾倒しすぎたがための応報ではないか。
だが一方で、心打つ演説や気の利いた言葉は、
やはり聞いていたいものでもある。

そこには心がこもっているからなのだろう。

現代の何もかもが薄っぺらな現実に見えるのは、
あらゆるメディアから溢れ押し寄せてくる文字や写真や音声といった「気」のない情報に支配されているからではないのか?

生身の人からしか感じられないケハイに、人々は飢えている。


心はナマモノだ。
しかも刻一刻と姿を変える。
その場に居なければ心のすべては伝わらない。

心には心を以てしか心を伝えることは出来ない。


だが、その断片でもせめてという思いで言葉を綴る。
人間はなんて切ないのだろう。


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自己紹介:
こんにちは、廈淡(カタン)です。
のんびりマッタリ、多岐ジャンルにて創作・制作・製造活動にあこがれる妄想家です。

カタンの発祥はNiftyServe。バンドB・chでのハンドルネーム。
詩のフォーラム(FPOEM)ではハンドルネーム七風(ナナセ)で、暫し在籍。いずれも1996年頃~。
当時の作品は書庫に格納作業中。
その後、1997年5月にサイト「十字架工房」を立ち上げたが、あれこれ変遷。
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